親知らずを抜いてきました。あれは抜くというよりも切除のほうがあってると思う。
行ったらすぐに麻酔をされ、さらに待つこと10分。さあ、抜歯の開始。
といっても、作業の内容は一切わからず。抜歯中は鼻と口だけが開いている布を顔にかけられており、どんな器具で歯茎を切り、親知らず割り、歯根を抜き取ったのか全く見えなかった。
麻酔がちゃんと効いてたから、抜歯中は当然痛くもなく、音や振動、臭いくらいしか感覚としては伝わってこなかった。
最初は歯茎を切るために、「サクッ」って音がしたのがわかった。親知らずを抜くのにホントに切開するんだーなんて思ったり。
続いて入ってきた情報は、ウィーンという機械音と歯の焦げた臭い。これで歯を2つ、3つに割って徐々に抜いていくんだなとわかった。
しばらく歯の分解と切った歯の除去が進められていた。体にはずーっと力が入りっぱなしだったのがわかって、やっぱ緊張はしてたのね。って客観的に自分を見てみてちょっと面白かった。
そしていよいよ歯根を引きぬく作業に。ミシミシという音は殆ど聞こえなかったけど、 それ以上に精神的に辛かったのは、親知らずに吹きかけているであろう水の量。あまりにも大量で、かつ吸収も追いついていなくて、水しぶきが顔あたりに飛んで来るのがわかる。喉に水が溜まって呼吸ができなくなって苦しい苦しい。
それでも、案外簡単に抜けたのかな。最後に歯茎の縫い合わせを始める。どうやら縫っている最中に糸の行方がわからなくなったようで、医者と衛生士の二人で空気の吸着を使いながら探している。
まぁここまで来たらちょっとくらい時間がかかってもいいかとほんの少し穏やかな気持ちになった。
気にしていた、口と鼻の開通については、横になっていた抜歯作業中は水も入ることがなくて、大丈夫だったんだなと思ったいた。
でも、起き上がって口をゆすごうとしたときに異変に気づく。口をつぐんで、口の中の空間を開けたり絞ったりすると何故か鼻から空気が漏れる。鼻をつまんで耳抜きの要領で鼻から息を出そうとすると口から空気が漏れる。
と、いうことは。。。鼻と口がつながった?
口の中をどれだけゆすいでも鼻のほうには水はいっていないみたい。なのでそこまでの大きな穴ではないらしい。でも、空気は抜けてしまうくらいの小さな穴は開いていると。
鼻と口がつながるのは上の親知らずを抜くとたまに起こるらしい。鼻と口は骨で仕切られてはいるけれど、たまに親知らずがその骨の代わりをしている(つまり、栓の役割をはたしている)ことがあって、親知らずを抜いてしまうと穴が開いてしまうという。
でも、鼻と口がつながったからといって別段問題はないみたい。その穴は最終的に歯肉が塞いでくれるようになるらしい。抜いてまだ肉が塞いでいない今の状況下では、蓄膿症みたいに鼻がズルズルする感じはあるけれど、それも1,2週間だけのようだし。
ただ、鼻をかもうとすると、口に空気が逃げて、せっかく穴を塞いでいた血の塊まで取れて回復が遅くなってしまうということでそれだけは注意された。
あと、抜いた歯を見せてもらった。血まみれで、惨劇のようだった。親知らずにしては珍しかったようだけど、歯根が3本ある歯だったらしい。もうちょっとまともな方向に生えていてくれたら、代わりに7番を抜いて親知らずを残す手もあっただろうに。
歯を抜いたら血行がよくなるようなことはやってはいけないということなので、帰りのチャリはゆっくりチンタラ走って寮に向かう。口の中が血でネバネバしてとても気持ち悪いが、痛くてどうしようもないというほどではなく、鈍痛が不快に感じるくらい。
とはいえ、やっぱり疲れちゃたのでそのままご就寝。意外にも爆睡できるものらしく、軽く6時間近く寝てた。
あまりにアホ顔だったのか、寝起きの枕を見たら、赤いシミが。口を開けて寝てたので血液混じりのヨダレが垂れてた。なんか残念。
痛み止めも飲みたいから、夕飯を食べに行くけど、こういう日に限っておかずが酢の物だったり、魚だったり、味噌田楽だったりと、口に刺激が行くようなものばっかりなんだよね。無傷の左側だけでいたわりながらの食事だったので、ストレスはたまるし、思ったほどご飯が食べられないし。イライライライラ。
今後の予定は、明日消毒をしてもらいに行って、1週間後に抜糸。そして右下の親知らずも状況を見つつ抜かないと。あと、今回抜いた上の歯の横の歯は、歯並びが悪かったせいで十分歯磨き出来ていなかったので、虫歯ができていたみたい。これの処置も必要ということで、しばらく歯医者通いが続きそうだね。
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