2011年4月9日土曜日

ポーターのウエストバッグ 〜復活〜

前回のエントリーの続き

キズモノになったバッグをどうやって彼女に報告すべきか悩んだ。すごく大切にしていたのにこんな状態になってしまっては、悲しむだろうし、怒るだろう。

もう一個買って、わからないようにしようかとも考えたけど、それは彼女が買ってくれたバッグではなくなってしまうから、それも嫌だった。

結局正直に話したら、ちょっと不満そうだったけど、無事でよかったと言ってくれた。

個人的にも、あんな事故を起こしておいて、無傷だったのは本当にこのバッグのおかげだろうと思った。このバッグが守ってくれたのだろうと。

バッグのキズの程度は、擦り傷が切り傷のようになった状態で、何本も入っていたけど、大きな穴は空いていなかった。さすが軍用。強度はバツグンと見える。

ということで、普段使いも不可能なレベルではなかった。唯一貫通するほど深いキズが一箇所あって、そこからホズレて広がったら嫌だなと思い、裏からパッチを当てて軽くふさいだだけで、ほかは機能的には問題なし。

ただ、バッグの表面のキズということで、とても目立った。初めは軍用のバッグみたいなもんだし、使い込んでい感じもするからいいよね!って自分に言い聞かして使ってた。自分のだってすぐわかるし。悪くないと思えたし、それ以上にバッグを使いたかったから、普通に使ってた。

社会人になって、そのサイズのバッグのニーズや頻度が下がってしまい、別のバッグ(SPEEDO製)を使用している間は押入れに入れておいた。

久々に使おっかなーと思って引っ張り出してショックを受けた。擦り傷のところから飛び出ている繊維が、他の繊維を巻き込み毛玉を作って、白いラインが目立つようになった。

なんかもうショックで、見るのも痛々しくて、すぐに戻してしまった。

でも、使いたかったんだよ。だから解決策を模索した。ポーター、つまり吉田カバンはバッグの品質や、デザイン性、ラインナップの豊富さで最近は脚光を浴びているが、実は魅力はそれだけではなかった。

アフターケアのレベルは、さすが一流の日本企業と言わざるを得ない。ポーターであれば、引きとって直してくれるという。ファスナーやマジックテープ、取っ手などの経年劣化を起こすところだけではなく、様々なところも直してくれる。

驚いたのはポーターのラベル部分。ここも擦り切れていたら取り替えてくれるようだが、ネットで情報を集めてみると、そこだけ交換するだけで、3000円取られるらしい。まあ、ブランドロゴだし、ポーターのポーターたる所以みたいなところだから、別料金なのは分かるけど、それはちょっと!という感じ。

この素晴らしいアフターケアに期待をかけて、店を探す。小倉の魚町にあった。近い。とりあえず持ち込んでみることにした。

いざ持ち込んでみようと決意してみると、本当に治るのか?という疑問は尽きなくなる。だって、バッグ外側のポケットの生地の全面張替えって修理と言えるのか?買ったほうが安いですねって言われるんじゃないだろうか。そこいらの電気機器のように。

実際、持ち込んだ店の人も言っていた。これは買い替えも視野に入れてくださいねって。とりあえずメーカーに送ってみて見積もってもらいましょうって話だったので、お願いしてみた。それが3月13日。

期待と不安を抱えながら、待つこと数日。3月16日の夕方に電話がかかってきた。ラベルを含むポケットの張替えだし、(本体表面積の30%近くを占めてるくらいだし)1万はかかると思ってたから、1万円以下でやってもらえるなら即決しようと思ってた。ところがお店が提示してきた額は7035円。思わず聞き返した。ホントらしい。

1ヶ月以上の納期を覚悟してくださいと言われたけど、そんなことは問題にならない。キレイになるなら待ちますって。

納期の連絡が来たのがつい先日。最初の土曜日ということで、行ってきた。まず、店の人が自分の顔を覚えていたことに驚く。まぁ、あれだけすごい修理を依頼すれば覚えているか。すぐにバッグを出してもらった。

遠目でもわかるくらい、ポケットが艶やかだった。本当に自分のか?って不安になるくらいだったけど、よくみるとファスナーにつけたつまみや、側面や底面に若干残る傷跡はまさに自分のバッグ。コストミニマムでやってくれたようだ。というか、むしろ残しておいてくれてよかった。だって、キズが全部なくなったら忘れちゃうかもしれないしね。

ポケットだけじゃなくて、ポーターのラベル部分まで直ってるみたい。 ほんとに7000円でいいのか逆に不安(笑)



こんな神対応をしてくれると、次もポーターでって思っちゃうよね。(ボストン的なバッグが欲しいから、探そうと思う。でも、高いなぁ。。。)

幸せが戻ってきた。そんな春の初め。

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